【配当利回り3.4%が買い時】センコー(9069)の投資判断を徹底解説

センコーグループ(9069)

  • 配当の増配も株価の成長も狙える”よくばり株”が欲しい
  • チャートは読めないし、いい銘柄の選び方もわからない
  • 買えば下がり、売れば上がる
    そんな投資のあるあるに悩んでいました。

約3,800社の上場株から”配当も株価も成長する“を探して、投資を始めました。最初、落ちるナイフばかり掴んでいた私が、失敗から学んだのは

  • 丁寧な企業分析
  • 高値掴みを避けるタイミング投資

の二つが大切だということでした。この記事では、投資歴10年の私が実際に行っている企業分析をもとに、「投資判断」と「買い時」を紹介します。

センコーグループは、「生活必需品に強い安定物流企業」かつ、「安定した配当」としても有望な中堅企業。
投資判断および買い時は、「超優良企業」、「配当利回り3.4以上」です。
「配当金の増額」と「株価の成長」が狙える”よくばり株”と考え、投資を行っています。
(2025年4月23日の利回り:約2.82%)

購入実績

項目購入時
(2022年)
現在
(2025年4月23日)
成果
株価869円1,681円+93.44%
配当利回り3.91%5.29%+1.38%

センコーGの分析と投資判断:超優良企業の理由

会社概要:安定堅実の総合物流企業

センコーグループホールディングスは、食品や日用品など生活必需品の物流を中核とする総合物流企業です。特にイオングループなど大手小売との取引が多く、景気に左右されにくい安定したビジネスを展開しています。全国に物流拠点を持ち、3PLや流通加工など幅広いサービスを提供。近年はM&Aや多角化にも積極的で、商事、不動産、介護なども手がける「生活総合支援企業」を目指しています。業績は安定しており、株主還元にも積極的な堅実経営が特徴です。

セクター:ディフェンシブセクター

  • 主要な業態:鉄道、バス、トラック運送、宅配便(物流)、旅客輸送など。
  • インフラ性の強い業種:人や物の移動という社会インフラに直結し、需要は一定数見込まれる。
  • 外部環境の影響:景気変動・燃料価格・人手不足・天候などによる影響を受けやすい。
  • 配当の安定性:公共性の高い事業のため、安定配当傾向が強い。
  • 景気との関係:旅客系(鉄道・バス)は景気・天候・災害等に影響されやすい。物流系は安定性が高く、配当金の継続力がある。

売上高:安定と成長

  • 売上は、事業活動の源泉。成長のための投資,配当金の原資となる。
  • 長期で右肩上がりが理想。右肩下がりや乱高下している企業は、減配リスクになる。

20年の長期にわたって、きれいな右肩上がりで推移している。リーマンショック(2008年),コロナショック(2020年)時でも売上を伸ばしており、安定だけではなく成長性を感じる。

EPS:収益性が成長

  • 1株あたりでどれくらいの利益があるか、企業の収益性を測る指標
  • 計算式 EPS = 当期純利益 / 発行株式数
  • 事業活動は、最終的に利益のための活動。EPSを増やすのが企業の使命
  • 配当金の安定性,増配余力を測る上で重要長期で右肩上がりが理想。

15年の長期間にわたって右肩上がりで伸びている。確実に収益性を伸ばしている証拠。

ROE:高水準の利益率

  • 株主の出資に対して、どれだけ効率よく利益を上げているかを示す指標
  • 計算式 ROE = 当期純利益 / 自己資本 × 100%
  • ROEが高いと増配の余力ができる。一般的に8%以上あると優秀
  • ROEが極端に高い場合、借金過多になっている可能性があるため注意。

直近の10年以上は、8%以上を維持している。効率的に稼げる企業になっており、今後も維持できるか注目。

PBR:通常程度の割安度

  • 企業が持つ純資産に対する株価の割安度を示す指標。
    例:1万円札の入った財布の価格が、1万円以下なら割安(PBR1倍以下)
  • 計算式 PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産
  • PBR1倍以下の企業は、増配や自社株買いを行う可能性がある。

PBR 1.35倍(2025年4月24日)

東証がPBR1倍以下の企業に対して、改善策を要求しています。対応策として、増配や自社株買いが期待できる。PBR1倍を超えているため、割安ではない。一方、高すぎる水準でもなく、実力値相当。

自己資本比率:懸念のある水準

  • 総資産の内、自己資本(借金でない)の割合。財務の健全性を示す指標。
  • 計算式 自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ 総資産 × 100
自己資本比率評価
〜30%未満イマイチ。注意が必要な水準。
30%以上、60%未満通常の水準。
60%以上〜高水準。財務健全と言える。

自己資本比率 26.2%(2024年4月24日)

30%を割っており、イマイチ。過去は30%強を推移しており、直近は20%台にいる。物流施設の建設やM&Aなどの投資活動に伴い、一時的に有利子負債が増加していることが一因。すぐに影響ないと思うが、気には止めておこう。

配当金:成長と非減配20年以上

  • 右肩上がりで成長しているのが理想。(記念配当、特別配当は無視する)
  • 減配、無配転落をしていないか。非減配期間は長いほどいい。コロナショック(2020年)に減配していないと評価◎。

連続ではないが、右肩上がりで増配している。非減配年数は、20年以上と優秀。コロナショックでも減配はせず、2022年,2025年で大きく増配している。

配当性向:余力あり

  • 稼いだ利益のうち、配当金として株主還元している割合の指標
  • 計算式 配当性向(%) = 配当金 ÷ 純利益 × 100
  • 75%以上だと高過ぎ、減配リスクが懸念。低ければ、増配や企業成長の余力がある。

配当性向 35.8%(2024年3月)

一般的な水準にいる。今後も増配や企業価値の成長余力がある。

配当方針:配当性向40%を目標

  • 目標を定めているか、企業の姿勢が大事。決算資料説明書などから確認。
  • 累進配当制度やDOE制度があると◎。
  • 配当性向を目標にしている企業が多く、配当金が業績に連動することがある。

2026年度に配当性向40%目標

実績の配当性向よりも高い40%を目標にしている。増配に期待。

投資判断のまとめ:

項目基準評価
売上高右肩上がりで伸びているか。成長を感じるか。
EPS右肩上がりで伸びているか。成長を感じるか。
ROE8%以上を維持しているか。
PBR割高ではないか。 1倍以下なら割安。
自己資本比率30〜60%で通常。60%以上で優秀。
配当金右肩上がりで増配しているか。減配実績がないか。
配当性向低いほど余力あり。75%以上は高い。
配当方針目標を定めているか。累進配当,DOEなら◎。
ゆず
ゆず

センコーグループの投資判断は、超優良企業
売上、EPS共にきれいに上昇し、ROEも8%以上あり合格点。自己資本比率 26.2%と低めだが、それを差し引いても業績が安定して成長している。長期で減配もなく配当金も成長
優良企業は、配当が成長しながら、業績の下支えで株価も上昇する。買い時に仕込んでおきたい!

買い時の考え方:3.4%の理由

年チャート:右肩上がりで、株価上昇

リーマンショック(2008年),コロナショック(2020)の時でも大きく下がっていない。安定した株価の動きをしている。2011年からは、右肩上がりで株価が上昇

利回りの推移:3.4%が買い時

配当金÷年チャートで、配当利回りの推移を確認する。直近の推移は、1.8〜4.1%の間にある。2022年は大きく増配したため、配当利回りも上昇した。3.4%付近に節目が集中しており、買い時となる。

暴落時の利回り:コロナ時、3.7%が底

暴落相場で最安株価になった時の配当利回りを確認する。

  • 2008年(リーマンショック時):1.1%
  • 2020年(コロナショック時):3.7%

過去の傾向から見た配当利回りは、3.7%前後が底値になる。

買い時のまとめ

ゆず
ゆず

センコーグループの買い時は、配当利回り3.4%以上。
株価の成長を享受するには、割高な時に買わないことが大事。優秀な企業を見つけて、配当利回りの高くなった(株価が下がって割安になった)時に買う必要がある。買い時を逃さないために、利回り3.4%になる株価で、アラーム設定をしておこう。


おまけ:株主優待なし

なし

まとめ:センコーGのポイント

■ 魅力ポイント

  • 食品・日用品の物流が中心で、景気に左右されにくい。
  • 売上、EPS共にきれいに上昇し、ROEも8%以上
  • 長期で増配し配当金が成長非減配20年以上。

■ 懸念点

  • 自己資本比率 26.2%と低め

また、次の記事で。

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