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この記事の結論
- リンナイは「優良企業」
- 買い時は配当利回り1.6%以上
配当106円として、株価6,625円以下
※買い時について、過去10年のデータを使った統計分析から客観的に導き出しています。

- 配当金も株価も成長する優良企業を見つけたい
- リンナイの24期連続増配は本物?
- 買ってもいいの?買い時は?
配当利回りと知名度で、なんとなく投資先を決めていませんか?
その判断が将来の配当額を大きく左右します。
📉話題性で飛びつき、高値掴み。
💦含み損に耐えきれず損切り。
⬇️そして減配…。
私も同じ失敗を繰り返しました。雰囲気で企業を選び、リスクを見落としたことが原因です。
今では「企業分析・買い時分析・競合比較」を徹底し、保有47銘柄中、44銘柄が含み益です。含み益の合計は905万円(2026年7月時点)。

詳細なプロフィールはこちら
この記事では企業分析・買い時分析・競合比較から、再現性のある配当株投資を示します。
最後まで読むことで、次のことがわかります。
- 配当金も株価も成長する優良企業の見極め方
- リンナイの投資判断と買い時
- 競合と比較したリンナイの特徴
リンナイは、給湯器やガスコンロを手がける熱エネルギー機器の大手メーカーです。
バーナーなどのコア部品を内製し、日本・アメリカ・中国を中心に世界で事業を展開。
24期連続で増配を続け、株主還元にも積極的な企業です。
▼企業分析の結果
| 項目 | 評価 | 内容 |
|---|---|---|
| 業種 | ディフェンシブ | 金属製品 (台所・給湯機器) |
| 売上高 | 右肩上がり | 4,703.92億円 10年平均3.9%で増加 |
| EPS | 右肩上がり | 259.96円 前期比+24.0% |
| ROE | 8.58% | 日本企業の平均並み |
| PBR | 1.15倍 | 1倍台の水準 |
| 自己資本比率 | 67.3% | 借入が少なく安定 |
| 配当金 | 24期連続増配 | 100円(2026年3月期) |
| 配当性向 | 38.5% | 増配の余力を確保 |
| 配当方針 | 累進配当が原則 | 連結配当性向40%水準 (中期経営計画の期間) |
▼買い時分析の結果
配当利回りの推移と日数ヒストグラム
▼ 買い時の基準利回りを調整できます
🔴 機会損失(〜20%)
🟢 買い時(30〜40%)
🔵 高値掴み(50%〜)
🟡 基準以上の期間
分析日数:10年間–日
▼競合比較
| 項目 | リンナイ | ノーリツ | 長府製作所 |
|---|---|---|---|
| 概要 | 5947 プライム | 5943 プライム | 5946 プライム |
| 売上高 | 右肩上がり | 横ばい | 横ばい |
| EPS | 右肩上がり | 10年で水準が低下 | 10年で水準が低下 |
| ROE | 8.58% | 2.47% | 1.59% |
| PBR | 1.15倍 | 0.77倍 | 0.50倍 |
| 自己資本比率 | 67.3% | 59.0% | 93.0% |
| 配当金 | 連続増配24期 | 2022年に減配 | 10期減配なし |
| 配当性向 | 38.5% | 101.0% | 71.9% |
| 配当方針 | 累進配当が原則 連結配当性向40%水準 | 連結配当性向50%か DOE2.5%の高い方 | 安定配当の継続のみ 数値目標なし |
(2026年8月14日時点)
リンナイの企業分析

企業分析からリンナイが「配当金も株価も成長する優良企業」か見極めます。
- 企業分析で行う分析の詳細はこちらで解説しています。
リンナイの特徴
リンナイは、給湯器やガスコンロなど「熱」を扱う機器の専業メーカーです。愛知県名古屋市に本社を置き、従業員数は11,328人です。
配当株投資の目線で、リンナイの強みを3つ紹介します。
🔥買替8割の更新需要
給湯器やコンロは、暮らしに欠かせない設備です。壊れれば景気に関係なく買い替えが必要になります。
リンナイは自社を「ディフェンシブ×ストック型ビジネス」と位置づけ、事業を「更新需要ベース(買替8割、新築2割)」と説明しています。新築の動向に左右されにくい収益構造です。
買替が需要の柱のため、売上が急に消えにくい事業です。配当の原資が安定しやすい点は、配当株として大きな安心材料になります。
🔧コア部品の内製と高い参入障壁
リンナイは、バーナーや熱交換器といったコア部品を自社で作っています。給湯機器は、安全規制や認証をクリアしなければ売れません。
強みとして「コア部品内製による高品質、高収益体質」を挙げています。
あわせて「安全規制・認証を要する参入障壁の高さ」「安定供給のための強固な販売・流通網」も強みとしています。
これは他社がすぐにまねできない強みです。
🌍グローバル展開
リンナイは海外にも生産と販売の拠点を広げています。
2026年3月期の売上は、国内が1,986億円、海外が2,717億円。海外が57.8%を占めます。
地域別ではアメリカと中国が大きな比重になります。
会社は「グローバル地産地消」を掲げ、各地域で生産と販売を進めています。国内の成熟市場だけに頼らない構造です。
売上高◎:10年平均3.9%で着実に成長
🔰売上高とは?【ここをタップ👆】
売上高は、企業の成長性を示す指標であり、事業投資および配当金の源泉です。株価および配当金の成長性を判断する上で、安定した売上の成長が重要。
- ◎:長期で連続した綺麗な右肩上がり
- ○:長期で右肩上がり
- ×:成長していないor減少傾向

売上高 4,703.92億円(2026年3月期)
- 前期比+2.2%、長期では右肩上がり
- 10年平均の成長率は3.9%
- 今期は5,000億円(+6.3%)の会社予想
中期経営計画では、2030年度に6,200億円という目標を掲げています。
ただし2020年3月期のように、減収となった年もあります。
EPS◎:259.96円へ増加、前期比+24.0%
🔰EPSとは?【ここをタップ👆】
EPS=純利益÷発行済み株式数
1株あたりの利益を示す指標。
企業の使命は、EPSを成長させることです。事業投資などで純利益が下がると、一時的にEPSも下がります。EPSの成長は増配期待につながるため、長期での増加傾向が重要。
- ◎:一時的な上下があっても増加傾向
- ○:横ばいで推移
- △:一時的な落ち込みから回復途上
- ×:減少傾向

EPS 259.96円(2026年3月期)
- 上下はあるものの、長期では増加
- 純利益は361.60億円で、前期比+21.8%
- 今期の会社予想は262.91円
今期の会社予想では、売上高は+6.3%の増収を見込む一方、営業利益は△0.1%、経常利益は△6.2%と減益の予想になっています。
ROE△:8.58%で日本企業の平均並み
🔰ROEとは?【ここをタップ👆】
ROE=純利益÷自己資本×100
自己資本をいかに効率的に使って利益を出しているかを示す指標。
ROEが高いほど「収益性」の高い企業と言え、日本企業のROEは平均的に8〜9%程度となります。一方、自己資本が少ない(=借金過多)ため、ROEが競合よりも高く算出される場合に注意。
- ◎:12%以上
- ○:10%以上
- △:8%以上
- ×:8%未満

ROE 8.58%(2026年3月期)
- 10年間はおおむね7%前後で推移
- 10年前の8.4%から大きな変化はなし
- 営業利益率は10.7%、10年平均でも10.0%
会社もROEの水準を課題と見ており、中期経営計画では2030年度に10.0%を目標としています。
PBR○:1.15倍で1倍台の水準
🔰PBRとは?【ここをタップ👆】
PBR=株価÷1株あたりの純資産
企業の保有する純資産に対して、株価の割安さを示す指標。
PBR1倍以下は、企業の純資産に対して企業価値が低い状態(例:1万円の入った財布が、1万円以下で売られている状態)。PBRが高い場合でも、企業評価として問題はない。
東証はPBR1倍以下の企業に改善策を要請している(日本経済新聞)。そのため、1倍以下の企業は、企業価値を上げるために増配や自社株買いが期待できます。
- ◎:1倍以下
- ○:1〜1.3倍
- △:1.3倍より上
PBR 1.15倍(2026年8月14日時点)
- 1株あたり純資産(BPS)は3,166.84円
- 予想PERは13.9倍(同時点)
- 3社の中では最も高い水準
ノーリツは0.77倍、長府製作所は0.50倍です。24期連続増配という実績への市場評価が、株価に映っている一因と考えています。
自己資本比率◎:67.3%で借入に頼らない財務
🔰自己資本比率とは?【ここをタップ👆】
自己資本比率=純資産÷総資産×100
企業の「財務健全性」を示す指標。
自己資本比率が高いほど借金が少なく倒産リスクが低いため、不況時でも配当を維持しやすい安定性があります。大規模な事業投資により一時的に借金が多くなることがあるため、傾向も合わせて確認することが重要。
- ◎:60%以上
- ○:30%以上
- △:20%以上
- ×:20%未満

自己資本比率 67.3%(2026年3月期)
- 10年間を通して66〜70%台を維持
- 有利子負債比率(利息のある借金の割合)は4.3%
- 現金等(手元にある資金)は1,345.06億円
借金が少なく現金が厚いため、実質的に無借金といえる財務です。
不況で利益が落ち込んでも、配当を続けやすい体力があります。配当株にとって、この安定感は大きな武器です。
配当金◎:24期連続増配、10年で約3.7倍
🔰配当金とは?【ここをタップ👆】
配当金は、配当株投資における最終目標。
長期で安定的に成長している企業を厳選。原則、過去に減配や無配転落をしていない企業を選びます。ただし、世界的な経済ショック(コロナショックなど)により、単年のみ減配している企業は、よく分析して判断します。
- ◎:安定的、連続的な増配傾向
- ○:断続的に長期で増配傾向
- ×:減配or無配実績がある

配当金 100円(2026年3月期)
- 24期連続で増配、減配の実績なし
- 10年前の27.33円から、約3.7倍に成長
- 今期は1株106円への増配を予想
連続増配ランキングでも上位に入り、減配していない企業としても実績を積み上げてきました。
- 🔍10年平均増配率(CAGR)の計算
- ▼CAGRの計算式
13.85%=(100円÷27.33円)(1÷10年)−1
増配率の計算とポートフォリオの運用について、こちらで解説。
この記事の配当金・EPSは、2023年10月の1株を3株にする分割後の基準にそろえています。
配当性向○:38.5%で増配の余力を確保
🔰配当性向とは?【ここをタップ👆】
配当性向=配当金の支払い総額÷純利益×100
配当金の継続可能性を示す指標。
減配することなく継続が可能か、増配する余力が残っているかを判断します。配当性向100%で利益の全てを配当金にあてている状態、100%以上で借金or貯金から支払っている状態です。
- ◎:30%以下
- ○:50%未満
- ×:50%超

配当性向 38.5%(2026年3月期)
- 10年前の20.0%から段階的に上昇
- 2022年3月期以降は30%台で推移
- 利益の6割以上は社内に残る
設備投資と増配を両立できる範囲におさまっており、無理のない配当です。
配当方針◎:累進配当を原則に掲げる
🔰配当方針とは?【ここをタップ👆】
企業と株主の約束であり、企業の還元姿勢を確認します。IR資料をチェックし、意味のある配当方針を掲げていることが重要です。配当金の維持や成長に関連した方針を評価し、「安定的な配当を継続する」といったお気持ち表明の方針は評価しません。
- ◎:累進配当制度やDOE制度など
- ○:配当性向を目標にしている
- ×:数値目標を伴う方針がない

中期経営計画「accelerate 2030」で累進配当が原則
- 連結配当性向40%水準の維持を基本とする
- 自己株式取得は5年間で最大800億円
- 株主還元は5年間で合計1,400億円以上
累進配当は、減配せず、配当を維持または増やすという約束です。
有価証券報告書にも「2026年度から2030年度の5年間は、累進配当及び連結配当性向40%水準維持を基本とする」と記載されています。
結論、リンナイは優良企業
企業分析を確認(タップでひらく)
| 項目 | 評価 | 内容 |
|---|---|---|
| 業種 | ディフェンシブ | 金属製品 (台所・給湯機器) |
| 売上高 | 右肩上がり | 4,703.92億円 10年平均3.9%で増加 |
| EPS | 右肩上がり | 259.96円 前期比+24.0% |
| ROE | 8.58% | 日本企業の平均並み |
| PBR | 1.15倍 | 1倍台の水準 |
| 自己資本比率 | 67.3% | 借入が少なく安定 |
| 配当金 | 24期連続増配 | 100円(2026年3月期) |
| 配当性向 | 38.5% | 増配の余力を確保 |
| 配当方針 | 累進配当が原則 | 連結配当性向40%水準 (中期経営計画の期間) |
企業分析の結論として、リンナイは「優良企業」です。
売上・EPS・配当のいずれも、長期で増えています。
自己資本比率67.3%と財務は堅く、24期連続増配の実績もあります。
ROEは8.58%と高くはないものの、配当株として必要な条件はそろっています。
投資する上での注意点
リンナイに投資する上で、注意すべき点は下記のとおりです。
- 今期は営業・経常が減益の予想:売上+6.3%の一方、営業利益△0.1%・経常利益△6.2%
- 海外市況の影響:売上の57.8%が海外。セグメント利益では中国が18.6%
- 累進配当は期間限定:2026年度〜2030年度の5年間についての宣言
優良企業だとしても、高値で買えば含み損のリスクがあります。だからこそ、次の買い時分析で冷静に水準を見極めます。
リンナイの買い時分析

高値掴みを避けるため、過去の配当利回りからリンナイの買い時を見極めます。私の行っている2つの分析を解説します。
⏳買い時の分析
10年間の配当利回りをPythonで分析し、「買い時で購入できる日は過去に何日あったか?」を統計的に評価します。
📉暴落時の分析
暴落時における株価の最安値から、市場がパニックに陥っているときの「最大配当利回り」を確認します。
- 銘柄スカウターを使った買い時分析と暴落時の分析について、計算式や株式分割の扱いを含めた詳細を解説しています。
配当利回り1.6%が買い時
過去10年間の配当利回りから、毎日の最大利回りをカウントしてヒストグラムを作成しました。
毎日の最大利回りは、その日の最安値と当時の実績配当から計算しています。
ヒストグラムの日数割合から、私は下記のタイミングを判断しています。
- 🟥上位20%以内は「機会損失」❌
- 🟩30〜40%は「買い時」⭕️
- 🟦50%以上は「高値掴み」❌
リンナイにおける配当利回りの推移とヒストグラムは次になりました。
配当利回りの推移と日数ヒストグラム
▼ 買い時の基準利回りを調整できます
🔴 機会損失(〜20%)
🟢 買い時(30〜40%)
🔵 高値掴み(50%〜)
🟡 基準以上の期間
分析日数:10年間--日
- 配当利回り 1.9% ×
- 購入できた日数:388日
10年間(2,309日)で上位17%の日数
→17%しかないタイミングを待つのは機会損失 - 配当利回り 1.6% ○
- 購入できた日数:806日
10年間(2,309日)で、上位35%の日数
→買い時と判断 - 配当利回り 1.3% ×
- 購入できた日数:1,200日
10年間(2,309日)で、上位52%の日数
→50%以上もあるタイミングは高値掴み
最大で配当利回り2.7%まで暴落

暴落時につけた株価の最安値から、最大利回りを計算します。暴落の基準として、サーキットブレーカーが発動したときの最大利回りを確認します。
- 新型コロナウイルスによるショック
- 最大利回り:1.5%(2020年3月)
- 日銀の金融政策変更によるショック
- 最大利回り:2.0%(2024年8月)
- 米国のトランプ関税によるショック
- 最大利回り:2.7%(2025年4月)
いずれも、その当時の配当金をもとにした利回りです。配当が増えたぶん、同じ株価でも利回りは年々切り上がってきました。
買い時の株価は6,625円以下
分析した配当利回りから、リンナイにおける購入タイミングの株価を計算します。今期(2027年3月期)の予想配当金1株あたり106円を使用します。
- 買い時 1.6%
- 配当106円、利回り1.6% → 株価6,625円
- 暴落時の最大利回り 2.7%
- 配当106円、利回り2.7% → 株価3,926円
この1.6%は、過去10年の分布から導いた水準です。
過去の暴落局面では、配当利回りが2.7%まで上がったことがあります。それも意識しつつ、株価6,625円以下を一つの目安に購入を検討します。
金属製品(台所・給湯機器)の競合比較

リンナイの競合として、ノーリツおよび長府製作所を比較します。
配当株投資における金属製品(台所・給湯機器)の特徴
台所・給湯機器は、給湯器やガスコンロなどの住宅設備をつくる業種です。製品には寿命があり、買替による更新需要が繰り返し発生します。
お湯と火は、暮らしから切り離せません。景気に左右されにくい安定した需要があり、配当株と相性のよいディフェンシブな業種といえます。
安全規制と認証が必要なため、新規参入は簡単ではありません。一方で、下記のようなリスクがあります。
- 国内の新設住宅着工の減少
- 原材料価格や為替の変動
- 海外市況の悪化
金属製品(台所・給湯機器)の足切り条件
マネックス証券の銘柄スカウターを使用し、財務データを確認しました。
絞り込みには、銘柄スカウター独自の分類である「台所・給湯機器」を使っています。東証33業種より細かい区分のため、給湯器やコンロを手がける企業を業種をまたいで拾えます。

私が設けている足切り条件に対して、リンナイは全5項目で合格であることがわかりました。
この分類に該当する7社に足切り条件を当てはめると、1社にまで絞り込まれました。
▼足切り条件でのリンナイの評価
| 項目 | 合格基準 | リンナイ |
|---|---|---|
| 収益性 | ROE 8%以上 | 8.58% |
| 財務健全性 | 自己資本比率 20%以上 | 67.3% |
| 配当金の持続性 | 配当性向 50%以下 | 38.5% |
| 最低限のリターン | 予想配当利回り 2%以上 | 2.90% |
| 成長性 | 売上高成長率(10年平均) 0%以上 | 3.9% |
(2026年8月14日時点)
リンナイ・ノーリツ・長府製作所を比較
競合比較を確認(タップでひらく)
| 項目 | リンナイ | ノーリツ | 長府製作所 |
|---|---|---|---|
| 概要 | 5947 プライム | 5943 プライム | 5946 プライム |
| 売上高 | 右肩上がり | 横ばい | 横ばい |
| EPS | 右肩上がり | 10年で水準が低下 | 10年で水準が低下 |
| ROE | 8.58% | 2.47% | 1.59% |
| PBR | 1.15倍 | 0.77倍 | 0.50倍 |
| 自己資本比率 | 67.3% | 59.0% | 93.0% |
| 配当金 | 連続増配24期 | 2022年に減配 | 10期減配なし |
| 配当性向 | 38.5% | 101.0% | 71.9% |
| 配当方針 | 累進配当が原則 連結配当性向40%水準 | 連結配当性向50%か DOE2.5%の高い方 | 安定配当の継続のみ 数値目標なし |
(2026年8月14日時点)
その中で配当株投資の観点から3社を比較すると、それぞれの特徴が鮮明に見えてきます。
- リンナイ:増配の継続を重視する人向け
- リンナイは24期連続増配を続け、配当性向は38.5%と余力を残しています。自己資本比率67.3%で財務も安定。中期経営計画の期間中は、累進配当を原則とする方針を掲げています。ROEは8.58%と高くはないものの、3社の中では唯一の8%超。配当の継続性を重視する人に向いた銘柄といえます。
- ノーリツ:配当の持続性に不安が残る
- ノーリツは連結配当性向50%かDOE2.5%の高い方を基準とする方針です(2024〜2026年度)。
ただし配当性向は101.0%で、利益を超える配当になっています。2021年12月期に83円、2022年12月期に53円と減配の実績もあります。
売上高も10年平均△0.8%で伸びていません。配当株としては慎重な判断が必要です。 - 長府製作所:財務の堅さと優待を重視する人向け
- 長府製作所は自己資本比率93.0%と、極めて堅い財務が特徴です。株主優待もあります。一方でROEは1.59%と低く、配当性向は71.9%。2025年12月期の配当は46円でした。配当方針は安定配当の継続のみで、数値目標がありません。財務の安心感と優待に魅力を感じる人向けの銘柄です。
私の給湯機器株スタンス
私自身は、リンナイをまだ保有していません。
そのうえで企業分析と買い時分析を行いました。今は優先的に買いたい銘柄のひとつです。
私が分析に使っている銘柄スカウター
この記事に載せた売上高や配当金のグラフは、有価証券報告書から数値を拾って自分で作ったものです。

情報発信のため、一般公開されている情報に基づいています。
しかし、この作り方には時間がかかります。10年分をそろえるには、有価証券報告書を何期分もさかのぼることになります。
マネックス証券の銘柄スカウターなら、売上高や配当金の推移を10期以上さかのぼってグラフで確認できます。

私自身、ブログで取り上げない銘柄の分析は銘柄スカウターで済ませています。同じ結論にたどり着くまでの時間が、圧倒的に短くなります。
よくある質問


Q1.配当金はいつ振り込まれる?(権利確定日はいつ?)
A. 「権利確定日は3月末・9月末」となっており、入金はその約3ヶ月後になります。
配当金を受け取るには、権利確定日の2営業日前に株を保有する必要があります。
Q2.リンナイの買い時の株価はいくらですか?
A. 過去10年の配当利回りの統計から「配当利回り1.6%以上、株価6,625円以下」がひとつの目安です。
配当の予想が変われば目安も動くため、最新の配当予想で計算してください。
Q3.リンナイは何株から買えますか?
A. 通常は100株単位ですが、単元未満株(S株など)なら1株から購入できます。
まとまった資金がなくても、少額から積み上げていけます。
Q4.リンナイはNISAで買えますか?
A. NISAの成長投資枠で購入できます。
売却益は非課税です。配当金も非課税で受け取ることができますが、受取方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。
Q5.リンナイの増配は今後も続きますか?
A. 24期連続増配を続けており、中期経営計画の期間中は累進配当を原則とする方針です。
ただしこの方針は2026年度から2030年度までのもの。今期は営業利益・経常利益が減益の予想でもあり、利益の動向には注意が必要です。
Q6.リンナイとノーリツ、どちらがいいですか?
A. 私の足切り条件では、5項目をすべて満たしたのはリンナイでした。
ノーリツは配当性向が101.0%と高く、過去に減配の実績もあります。
どちらを選ぶかは、重視する条件によって変わります。
リンナイの投資判断まとめ


今回の分析をまとめます。
【📝投資判断】
リンナイは「優良企業」です。
給湯器やガスコンロの買替需要を土台に、24期連続増配を続けています。自己資本比率は67.3%で、足切り5項目をすべて満たしました。
【⏳買い時】
配当利回り1.6%以上(株価6,625円以下)が目安です。
過去10年でこの水準を満たした日は806日、上位35%でした。暴落時には利回りが2.7%まで上がった局面もあり、株価3,926円まで下がる可能性も意識して臨みます。
【👍魅力的なポイント】
- 24期連続増配で、10年の平均増配率は13.85%
- 中期経営計画の期間中は累進配当を原則とする方針
- 自己資本比率67.3%、有利子負債比率4.3%の堅い財務
【⚠️注意すべきポイント】
- 今期は営業利益△0.1%・経常利益△6.2%の減益予想
- 売上の57.8%が海外で、市況の影響を受けやすい
- 累進配当の方針は2030年度までの期間限定
次の優良企業を見つけるのは、あなた自身です。
- ⚠️当サイトは、情報提供が目的であり特定銘柄を推奨しておりません。投資判断は、自己責任でお願いします。


